こんにちは、親を見守る.com 運営事務局の およ@介護 です。
老老介護(84歳と80歳)で暮らす両親ですが、84歳・要支援1の父が入院して12日目となりました。
かなりアクティブにパワフルに暮らしていた老老夫婦(84歳と80歳)も、一方が入院すれば遠距離の娘の出番です。
こちらの記事では、そんな娘の実体験をもとに、老老介護の両親の一方が入院した場合の子どものスケジュール感、遠距離の子どもの役割などについて書いています。
▼この記事はこんな方のお役に立てます
- 遠距離介護のイメージをつかみたい
- 老老介護の両親の一方が倒れた場合のシュミレーションをしておきたい
- 高齢の親が入院した時のシュミレーションをしておきたい
知りたい情報にひとっ飛び!⇒目次
老老の両親、片方が入院した!この期間に遠距離の子どもが行うチェックポイント
老老介護の両親が大過なく暮らしている時(平常時)と片方が入院してしまった非常時とでは、遠距離の子どもがチェックすべき点も違ってきます。
「入院だ!」ということで大変かもしれませんが、若いあなたよりもっと大変なのは、実は元気な方の老親です。
間違っても「2人とも入院してしまった!」という事にならないように先回りして行動しましょう。
【老老の両親、片方が入院した場合に子どもがチェックすること】
- 入院している親については退院後の生活がスムーズに行くように。
- 入院してない方の親については体調・メンタルチェック。
入院した方の老親 | 見舞いの時は退院後の生活を見据えて観察&情報収集。
本来見舞いとは入院している人が心配で病院に行き、本人をなぐさめる意味がありますが、
老老介護の両親を支える遠距離娘の場合、それだけで病院を出てきてはいけません。
- 老親の様子をチェック(本人を観察、看護師さんや療法士さんから話を聞く)
- 退院してから始まる介護のための情報収集(トイレの手すりなど)
- 洗濯物のチェック(使ったものを持って返って、新しいものを持ってくる)
など退院後の生活を見据えてできる事はすべてやっておきましょう。
老老介護の両親 | 入院していない方=元気な方も気にかける。
高齢者の皆さんは当然ながら人生経験豊富。生活の知恵も豊富にあります。80歳以上だと戦前戦中戦後も生き抜いてきてるのでタフでもあります。
老老といっても、二人で支えながら、したたかにたくましく生きているご夫婦も多いのではないでしょうか。
うちの両親もそうです。
しかしそんな老老夫婦も、一方が倒れたとなれば話は別です。
たとえ普段ケンカしていても、お互い自立して生きているように見えても、そこは50年を超える太い絆で結ばれた夫婦。
一方が倒れれば、もう一方の元気な方も、精神的に落ち込みます。
加えて入院した方の病院の付添いや諸手続きで体力や頭も使って相当疲れます。
老老介護の両親を抱える娘・息子の場合、倒れた親だけではなく、元気な方の親のことも気を抜けません。
元気な方の老親が毎日見舞いに行こうとしても、そこは上手く話して、あんまり無理をさせないように気を配ることも大切です。
老老の両親。入院している方と元気な方の双方をサポートのスケジュール
そんな老老介護の両親で一方が倒れた場合の遠距離介護・娘のスケジュールはこんな感じです。
午前中:自分の家のこと・仕事
↓
午後:倒れた方の親の見舞い
↓
夜:実家に行って元気な方の親の様子をチェック
*娘は在宅ワーク。パソコン1台あれば作業が進む仕事です。
→娘の働き方についてはこちら。
入院直後の急性期を過ぎれば病院の面会は午後のところが多いと思います。
まず、朝に元気な方の親の無事を電話か何かで確認できたら、
午前中は自分の家のことや仕事に費やすことができる貴重な時間です。
午後は倒れた方の親の見舞いです。
およ@介護はパソコン1台で仕事をしながらとはいえ中々ハードなスケジュールです。
入院当初は毎日通うとしても、親の容態が安定してきたら、2~3日おきとできるように調整しましょう。
子どもが倒れたら元も子もありません。
子どももしっかり休みつつ、栄養のある食事をしながら老老の両親をサポートしていきましょう。
老老の両親。入院している親を見舞う時にチェックすること
この見舞いは老老介護の両親を抱える遠距離娘にとってはとても大事なミッションを兼ねています。
それは
退院後に始まる老老介護の見極めをすること
すなわち、
退院後に
- そもそも老老介護がいけるのか
- いけない場合どうするか(施設か呼び寄せか同居か)
- 老老介護がいける場合に必要なこと
そもそも老老介護がいけるのか
入院前のように老老介護でいけるのかどうかについては、医師はもとより看護師さんや各療法士(理学療法士・作業療法士・言語療法士)さんから何となくヒアリングをしていきます。
ここで何となくというのは、
はっきり「老老介護でいけますかね?」と聞けば
難しいですよ
と言われてしまうこともあります。
しかし「老老で暮らしているんですけど・・・」「同居は難しい」旨を伝えておけば
老老介護でどうやったら暮らしていけるかということを各関係者が頭をひねって考えてくれます。
その結果、専門家である彼らが「老老介護はもうムリでしょう」ということであれば、それは確かに難しいことなのです。
老老介護がいけない場合どうするか(施設か呼び寄せか同居か)
この場合には
・施設か
・呼び寄せか
・同居か
を早急に考えなければいけません。
それぞれに難しい問題があり、メリット・デメリットがあります。親の経済事情が子どもの経済事情も大きく関わってきます。
老老の両親のことを考えつつも、子どもの経済事情や仕事環境が大きく変わるようなことは絶対に避けるべきです。
子どもが経済的にこければ親の介護どころではなくなり、結局老老の両親も支えらなくなってしまうからです。
老老介護がいける場合
この場合には早速 老老介護を支える資源を考えましょう。
必要なのは
- 人的資源
- 経済的資源
- 物的資源
です。
人的資源
人的資源は誰が老老の両親を支えてくれるのかです。
老老介護の両親を支えるのは子どもだけではありません。
と言いますか子どもだけでは必ず破綻します。
・ケアマネージャーさん
・主治医(ホームドクター)さん
・訪問看護師さん
・デイサービスのスタッフさん
・有償ボランティアの方
・近所の人
などなどあなたの老老の両親を支えてくれる人的資源となる方々がいるはずです。
この方たちに「お任せ」という訳にはいきませんが、ぜひとも頼りましょう!
もしあなたがまだ「地域包括支援センター」を知らなければ、今すぐに相談に行きましょう。
そこから紹介していただき「ケアマネージャーさん」さえ決まれば、人的資源の数はグッと増えるはずです。
経済的資源
介護保険を利用してサービスを受けるにしても、お金は必要です。
デイサービスを週に1回にするのか2回にするのか、訪問看護師さんを月に1回にするのか2回にするのか、これはやはり親の懐事情も関わってきます。
親の経済的状況を今すぐ把握しましょう。
親のお金だけでまかなえなそうな時にも、安易に子どもがお金を出すとするのではなく、行政にも相談してみましょう。何らかの策があるかもしれません。
元気な方の親とお金の話をしておくのもとても大事なことです。
最近では親が認知症で急に入院などの費用が必要になった場合に親の預金が引き出せないケースが多いです。
急な時にスムーズに「親の介護に親のお金」が使えるように対処しておきましょう。
物的資源
老老の両親の家の状態はどうですか?
物が散らかっていて親がつまずきやすくなっていませんか?
トイレやお風呂場などに手すりはついていますか?
親が認知症なあ見守りセンサーやカメラも必要かもしれません。
親の入院中にこれらの事をチェックして手を打っておきましょう。
親が退院しても再び家で何かあれば、
あなたの自宅→親の入院先→実家(元気な親が暮らしている)
を飛び回る日々が始まってしまいます。
この場合にもやはり介護保険が役に立ちます。
介護についての手続きを何もしていない方は今すぐに親の家の地域を監督する「地域包括支援センター」に相談にいきましょう。
老老介護の両親、一方が入院した場合の見守り
- 入院している親だけでなく、元気な方の親のことも注意して見守ろう。
- 退院した場合の事を具体的に考えて今すぐ行動していこう。
- 遠距離子どもも無理しすぎないように。睡眠・食事はしっかりとろう。