こんにちは、親を見守る.com 運営事務局 の およ@介護 です。
老老で暮らしていた84歳の父(要支援1)が脳梗塞になってから23日目、入院13日目となりました。
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→手足のしびれや麻痺、運動機能がまったく損なわれない脳梗塞に見舞われた父
いわゆる「高次脳機能障害」となって軽い認知症状がでていますが、入院中のリハビリが確実に脳に刺激を与えてしっかりしてきています。
この記事は老老介護で暮らして老親の片方が脳梗塞で入院した時の様子をお伝えする体験談です。
▼この記事はこんな方のお役にたてます。
- 老老介護で暮らしている親をサポートされている方
- 老老介護で暮らしていた親の一方が入院することになった方
- ご家族が脳梗塞で高次脳機能障害を負った方
知りたい情報にひとっ飛び!⇒目次
79歳の母(要支援1)だけが見舞った土曜日
老老介護の両親を支える娘には当然ながら自分の生活もあります。
長〜く続く介護。
週末はパートナーである旦那さんと一緒に過ごすことも大事です。
そんな土曜日は母だけが見舞います。
(その代わり平日のなかで娘だけが見舞う日を設けて母には休んでもらいます)
電話で報告してくれます。
【84歳・要支援1の父、脳梗塞で軽度の高次脳機能障害 | 入院13日目の様子】
- 全体としてまともな事を言っている。
- ご飯・歯磨き・トイレ、1人でできる。
- 新聞を理解して読んでいる。
老老介護の両親、元気な方が入院した方を見舞った時の報告で注意したいこと
ズバリ、話を全部信用してはならないです。
老老の両親ともなれば、結婚してから一緒に暮らしているのは四半世紀〜半世紀以上。ソウルフレンドのようなものです。
その一方が入院してしまったのですから、元気な方も実はかなりショックを受けています。
大丈夫、絶対にお父さんは元に戻る!
この気持ち、とても大切です。
しかし、現実も見て、今の現状を受け入れて新たに生活を構築していかなければいけません。
この現実を見ることができなくて、ついつい良いところばかり見ての報告もあるからです。
老老の両親を遠距離からサポートする子どもは、元気な親の前向きな気持ちを大切にしながらも、冷静に以前と違ってできない事などを確認しながら、退院後の生活を見据えていく必要があります。
退院に向けての一時帰宅 | やはり父の答えはNo
医師や看護師、両親の近所の主治医、ケアマネさんからもすすめられている退院に向けての一時帰宅。
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入院12日目
リハビリ計画書の本人希望欄にも
「早急に自宅に帰りたい」
と書いていた父ですが、母から聞いてみてもやはり答えはNo。
- 寒い。
- 酸素濃度がまだ上がらない(←肺気腫を患っています)。
- 娘も来なくてはいけないから大変だ。
- 病院にいれば安心だし楽。
- 看護師さんも優しい。
確かに寒いし、本人なりの生存本能かもしれません。
また自宅で脳梗塞をしたので怖いのかもしれません。
しかし退院後の生活を見据えての一時帰宅もちゃんとしないと、今後の老老介護が心配です。
医師や看護師さんから「一時帰宅しないと退院できませんよ」と話してもらうことも視野に入れています。
脳梗塞で軽度の高次脳機能障害 | 84歳・要支援1の父、入院13日でここまで戻る
退院に向けての一時帰宅にNoの意思表示をした父。
他方、母に対してこんな事を言うようにもなりました。
そんな頭が働くようになったか。
決して同じには戻らないと思うけど、だんだんと以前に父に近づいてきているという感じもします。
脳のミラクルってすごい!
79歳・要支援1の母、見舞いから帰っての衝撃発言
上高地は長野県松本市にある風光明媚な避暑地です。
日本アルプスのふもとにあり、槍ヶ岳や焼岳など日本を代表する名峰が見上げればそこにあります。
通年でマイカー規制がされているため、空気も澄んでいます。
2014年7月撮影。
アルプスのふもとという事は当然標高が高い。
上高地の標高 約1,500m
冬の間は閉鎖されており、宿泊施設も4月から11月のみの営業です。
油絵が趣味で山の絵をよく描く父と、山登りが趣味の母は老老介護になっても、ほぼ毎年上高地に行っていました。
ところが昨年あたりから
肺気腫を患う父にとっては標高が高い土地はいるだけで息が苦しいのかもしれません。
加えて上高地はマイカー規制がされているため、バス移動やタクシー移動で、上高地内に入るとバス停からホテルまでも歩かなくてはなりません。
おそらくこれが父にとっては相当きついのだと思います。
そんな父を上高地に連れて行くだなんて・・・!
パニックする娘をよそに
えー!もう聞いちゃったの?!
絶対無理だ!と頭に血が上っている遠距離娘に対して・・・
それならばなるべく叶えさせてあげたい。あとは方法だけです。
ここから実現に向けて動きたいと思います。
2014年7月撮影。梓(あずさ)川に沿って歩く娘と父。
この時の父は80歳。まだ介護認定を受けていませんでした。
肺気腫なのでやはりこの頃から長く歩くのは大変だけど、油絵の題材をもとめて頑張って歩いていました。
・老親が入院したときには常に退院後の生活を見据えて行動する。
・老老介護の両親、一方が他方を見舞った時の報告には注意する。
・老老の両親の願い、無理に感じてもとりあえず叶えてあげる方向で。知恵を絞って行動しよう。