みんなの介護日記

体験談 | 老老介護で暮らす84歳・要支援1の父、脳梗塞による軽度の高次脳機能障害で入院12日目

こんにちは、親を見守る.com 運営事務局 の およ@介護 です。

老老で暮らしていた84歳の父(要支援1)が脳梗塞になってから22日目、入院12日目となりました。

合わせて読みたい
→手足のしびれや麻痺、運動機能がまったく損なわれない脳梗塞に見舞われた父

いわゆる「高次脳機能障害」となって軽い認知症状がでていますが、入院中のリハビリが確実に脳に刺激を与えてしっかりしてきています。

この記事は老老介護で暮らしてきた老親の片方が脳梗塞で入院した時の様子をお伝えする体験談です。

▼この記事はこんな方のお役にたてます。

  • 老老介護で暮らしている親をサポートされている方
  • 老老介護で暮らしていた親の一方が入院することになった方
  • ご家族が脳梗塞で高次脳機能障害を負った方

84歳・要支援1の父、脳梗塞で軽度の高次脳機能障害 | 入院12日目

入院も12日目となり父の頭の中もだいぶスッキリしてきたようです。

病院内ですれ違った作業療法士さんのお話では

頭の中だいぶはっきりしてきましたが、まだ頭の中がもやっとする感じのようですね。

家族の印象でもだいぶ頭の回転が良くなってきたような印象をもちました。

84歳・要支援1の父、脳梗塞で軽度の高次脳機能障害 | 入院12日目の様子

  • 新聞をしっかり読み見込んでいる(1時間40分の集中力!)
  • ご飯・歯磨き・トイレ1人でできる。
  • ご飯よく噛んでモリモリ食べる(噛む回数は30回以上!)
  • 入歯のつけ方が分かった。
  • 会話もスムーズ。頭の回転が良くなってきた感じ。
  • リハビリでは病院内のコンビニで買い物に挑戦。
  • 娘が何日おきに来ているかも分かっている。
  • 時間を正確に言える。

こうして見てみると脳梗塞を発症する前の父にだいぶ近づいてきたような気がします。

退院に向けての準備 | オムツ問題

父は脳梗塞を発症してからも以前と同じように自分1人でお手洗いにいき、漏らすこともトイレを汚すこともなく、1人で用を足していました。

ところが入院してからは紙パンツ(オムツ)に!

これには老老両親の近所の主治医さん、ケアマネさんもびっくり。

1回だけ下剤を飲んでいたために大きいのが間に合わず紙パンツにしてしまった父ですが、そのほかはちゃんとトイレで用を足している様子。

しかし、このままオムツに慣れてもらっては退院後の生活が心配です。

自分で尿意や便意を察知し、自分の足でトイレに行き、汚すことなく自力で用を足す。

ここの感覚を保つことは今後の父自身の認知症状の進行をとめる意味でも、父と一緒に暮らす母の負担軽減という意味でも大事なことだと思うのです。

それにトイレに行くのにいちいち母を起こす事になったら大変です。

何としてでも

  • 普通のパンツで、
  • 漏らすことなく、
  • 自分でトイレにいく。

ことを入院中に実現してもらわなくてはいけません。

そこで、看護師さんにそこが退院後の老老介護生活の肝と伝えて、入院中に布のパンツに戻れるようにお願いしました。

どこまで実現できるか分かりませんが、100歩譲って万が一に備えて紙のパンツをはいていても、自分で歩いて行ってトイレで用は足すはしないといけないと思います。

父にも

入院直後の父
入院直後の父
紙パンツって楽だなあ・・・
娘
退院してお家で生活することをそろそろ考えようね。紙パンツじゃなくて以前の布のパンツにも徐々に慣れていこうね。

と伝えました。

医師が教えてくれた退院時期はあと10日〜20日ほど。

それまでにオムツ問題が解消されるよう見守っていきます。

退院に向けての一時帰宅 | 父の意外な反応

容態が安定している父。

今心配されるのは退院後の老老介護の生活です。

病院の医師や看護師さんたちもそこを気にしており、退院を決める前に、本人に一時帰宅させることをすすめてくれます。

【退院に向けての一時帰宅の目的】

  • 本人の行動を観察すること(トイレの場所や自分の部屋などの場所は覚えているか)
  • 家の中の危険を確認すること(階段は自力で上れるか、トイレに手すりは必要かetc)
  • 老老介護がいけそうか(母が父をサポートできそうか)

今日は最初から「今日は(作業療法士さんに)調子がいいと言われた。そろそろ退院が近いかも・・・」と言っていた父。

家には帰りたいはずなので、早速一時帰宅のことを伝えます。

娘
お医者さんから外出許可がでたよ。今度の日曜日はお家でお昼を食べようか。
父
いいです。
娘
・・・?!「いいです」ってYESっていう意味?
父
No Thank youです。

これにはびっくりです!

すごく焦る娘。

娘
どうして?!お家だと好きなものも食べることができるよ、おやつも食べれるよ?
父
父 (庭の)花は咲いているかなあ?

ちょっと心が動いたか!

娘
梅の花が咲いてるかもしれないよ!

しかし

父
退院が決まるまで病院にいます。

脳梗塞を発症してからより意思を明確にあらわすようになった父。

穏やかにしかしはっきりと家に戻らないことを宣言します。

これには驚きました。

病院側も一時帰宅での様子を見てからの退院日決定を考えているので困惑。

娘
じゃあ明日もう一度お母さんと相談してみてね。

母が聞いて反応は変わるのでしょうか?!

続きます。

合わせて読みたい。
13日目

老老介護の親。転院の手続きは早めにやっておくべし。

父は15年ほど前に軽い脳梗塞、不整脈、肺気腫になってから、それぞれの専門クリニックや専門病院に通っていました。

いずれも「現代の名医ランキング」的な本に掲載される有名どころばかり。

この15年安心して通っていましたが、さすがに最近は自宅からバスと電車を乗り継いで45分くらいの場所に行くのに不便を感じていました。

今回の脳梗塞で軽度の高次脳機能障害を負って交通経路などの理解は難しくなりました。

1人で通院できないとなると家族の出番ですが、それも大変です。

そこで自宅から車で10分ほどの今入院している病院にすべての受診を切り替え、転院する事にしました。

はっきり言ってこの転院手続き面倒です!

病院によって対応はさまざまなので、早めに対処しておきましょう。

合わせて読みたい
→老老介護の親の転院。手続きはかなり面倒。早めにやっておくべし。

親の見守りまとめ
  • 「最後まで自分でトイレに」はとても大事。オムツに慣れさせないようにしよう。
  • 退院後の老老介護を見据えて、一時帰宅を実現させよう。
  • 高齢の親の転院の手続きは早めにやっておくべし。