こんにちは、親を見守る.com 運営事務局 の およ@介護 です。
老老で暮らしていた84歳の父(要支援1)が脳梗塞になってから20日目、入院10日目となりました。
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→手足のしびれや麻痺、運動機能がまったく損なわれない脳梗塞に見舞われた父
いわゆる「高次脳機能障害」となって軽い認知症状がでていますが、入院中のリハビリが確実に脳に刺激を与えてしっかりしてきています。
この記事は老老介護で暮らしてきた老親の片方が脳梗塞で入院した時の様子をお伝えする体験談です。
▼この記事はこんな方のお役にたてます。
- 老老介護で暮らしている親をサポートされている方
- 老老介護で暮らしていた親の一方が入院することになった方
- ご家族が脳梗塞で高次脳機能障害を負った方
知りたい情報にひとっ飛び!⇒目次
脳梗塞で軽度の高次脳機能障害の84歳父。入院10日目でだいぶリハビリの結果が良い。
およ@介護にとっては父の病室が変わって(3度目)初めてのお見舞いです。
最初は盛りだくさんのスケジュールで疲れたのか、口をポカンと開けてンガーと寝ていましたたが、起きると2時間良く話してくれました。
病院内ですれ違った作業療法士さんからも
と聞いていたので、父にもやって見せてもらいました。
真面目な性格の父らしく、おそらくは言われた通りにちゃんとやって、上手にティッシュに息を細〜く長〜く吐いていました。
作業療法で出た宿題の計算問題も一緒に答え合わせ。
一昨日の入院8日目は30問中7問間違えていた計算問題ですが、今日間違えたのは1問のみ。
「今日は図形もやったよ」という事で、早速その図形を今日持っていったスケッチブックに書いてもらいます。
ちゃんと図形らしきものを書いてくれた。よし、ちゃんと覚えている。
また入院した日の事をはっきりと覚えていて話してくれました。
入院した日に私はそばにいれなかったのですが、母から聞いていた話とほぼ同じでした。
看護師さんからも
ただ、シャワー室がどこか、療法室に行くエレベータがどこか、などは分かっていない様子。
ここで看護師さんによって留守番も大丈夫、という人もいれば、
自宅に帰ったら常時つきっきりじゃないといけないですね。
という人もいて、
これは本当に退院後の生活を始めてみないと分からない、というのが娘の私の感覚です。
【84歳・要支援1の父、脳梗塞で軽度の高次脳機能障害 | 入院10日目の様子】
- 言語療法に理学療法、作業療法、シャワーと盛り沢山のスケジュールで少々お疲れ気味。
- お腹は痛くてお昼を食べることができなかった・・・
- それでも良く話してくれた
- 入院した日のことをはっきりと覚えていた
- 作業療法の宿題計算問題は30問中29問の正解
- 酸素濃度が低くなった時の呼吸法を覚えてきた
脳梗塞を発症してから初めての爪切り。軽度の高次脳機能障害になった父が人生で初めて自分以外の人に爪を委ねる
父の爪がだいぶ伸びており、何かに引っかかると危ないので、爪を切ることに。
看護師さんが持ってきてくれて、
「たぶん感覚で自分で切れると思いますよ」
と言うので、もたせてみたけれど・・・
なんだか危なっかしい。指の肉も切ってしまいそう・・・
そこでつい
以前の父なら「いいよ、そんな」と即断っていたはずですが、今の父は割となすがまま。
入院中の寂しさもあり甘えたいのかもしれません。
けど・・・私も人の爪を切るのってはじめて!
指の肉も切ってしまいそう!こわい!
毎回爪切りを使って爪を切る音「パチン」が聞こえる度に「うわ、肉も切っちゃったかな」とハラハラドキドキです。
なので浅めに切って、ヤスリで整える作戦に変更。
イメージ
ネイルサロン
脳梗塞で軽度の高次脳機能障害 入院10日目 | 家に帰りたいよね
今度の病室は、窓が若干広め。8階なので、景色も遠くまで見渡せます。
トイレから出た父がまっすぐ窓へ。
チャット画像 娘「おうちの方だね」
・・・家に本当に帰りたいんだね。
老老介護の両親。人生で最大に頼りにしている人はやはり配偶者
奥さんが来ないとさびしい。
これは別に老老介護をしている高齢の父親に限らず、世の男性すべてにとってそうかもしれませんが、
入院中の父にとっては現在特に奥さんである母が恋しいようです。
今日は母が来れないこと、
明日は母が来て、私は明後日、
明日も母が疲れていたら私、
といろいろ説明すると、それはしっかりと理解できている様子。
帰り際には「棚の中をチェックして汚れている洗濯物は持っていってね」
(実際には「棚の中をチェックしてね」)
でも今日は母が来なくて寂しいのか「じゃあもう帰って」とはっきり言えない感じ。
50年を超える強い絆で結ばれた夫婦。
娘の私には分からない想いがありますよね。
疲れたといって初めて病院に来ない母も心配だったので、こちらから「じゃあ帰るね」と言って病院を後にしました。
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脳梗塞で入院10日目 | 退院への準備に向けてリハビリの効果を維持したい!看護師さんに日曜日の外出許可について聞いてみる。
父の退院については、話してくれる看護師さんごとに見解が違っていて、
- もうそろそろかなー
- 分からない
- 介護認定の区分変更ができて、在宅介護の準備ができてから
などなど
担当医の先生からは「2週間〜1ヶ月」と聞いていましたが、
普段お世話になっている実家近所の主治医の先生からは入院当初から
「1週間くらいでいいんじゃない?あんまり長く病院にいるとボケるよ?」
とも指摘されていました。
入院中のリハビリによってグングン認知度や記憶力が上がり元気も取り戻している父。
他方、お昼を食べなかったり、ンガーと寝ている姿を見ると、
「このまま寝たきりになってしまうのでは・・・?」
と不安になります。
そして、父の入院している病院では日曜日と祝日はリハビリがありません。
そこで、リハビリのない日曜日や祝日の外出(=家に2~3時間戻る)について、医師にお願いしてみることにしました。
リハビリのない日は家に戻って刺激を与えてみる。
これが目的です。
という不安もありますが、
・実際、退院後の生活がどうなるのか、家族としても家での父の様子を見てみたい
・良い刺激になったら嬉しい。
ということで最終的には医師にお願いしてみました。
結果は・・・
外出許可でた!(翌日)
84歳、脳梗塞で軽度の高次脳機能障害(運動機能の障害はなし)の父が一時帰宅した時の様子については、また書きます。
今日プレゼントしたスケッチブックとみつろうのクレヨン。
定年後に始めた油絵で新人賞をいただくくらい油絵に熱中している父。絵を描けばまた感覚が戻ることを信じて。
- 高齢の親が高次脳機能障害になったら、その人のペースに乗って、そこから会話や興味を広げてみよう。
- 高次脳機能障害は程度によるが本人が分かっている部分もだいぶある。認知症とは微妙に違う感じ。できないことがあっても自尊心や誇りを傷つけないようにしよう。
- 高齢の親の普段の生活を知っているのは家族だけ。家族の未来のために病院任せにせず思いついたことはやってみよう。