こんにちは、親を見守る.com 運営事務局 の およ@介護 です。
老老で暮らしていた84歳の父(要支援1)が脳梗塞になってから18日目、入院8日目となりました。
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→手足のしびれや麻痺、運動機能がまったく損なわれない脳梗塞に見舞われた父
いわゆる「高次脳機能障害」となって軽い認知症状がでていますが、入院の翌日から始めたリハビリで少しずつ状況が改善しています。
この記事は老老介護で暮らしてきた老親の片方が脳梗塞で入院した時の様子をお伝えする体験談です。
▼この記事はこんな方のお役にたてます。
- 老老介護で暮らしている親をサポートされている方
- 老老介護で暮らしていた親の一方が入院することになった方
- ご家族が脳梗塞で高次脳機能障害を負った方
知りたい情報にひとっ飛び!⇒目次
84歳脳梗塞で軽度の高次脳機能障害の父 | 入院8日目のリハビリの様子
入院から1週間が経った今日。
父のリハビリの様子を見ることができました。
父が受けているリハビリは3種類。
- 理学療法
- 行動療法
- 言語療法
です。
そのうち今日は理学療法と行動療法の様子を見学することができました。
リハビリ開始時の状況 | 軽度の高次脳機能障害を負った84歳の父の場合
家族がリハビリを見学するにあたって理学療法士さんから父の現在の様子(入院8日目、脳梗塞を発症してから18日目)について説明がありました。
【84歳 脳梗塞で軽度の高次脳機能障害 | 入院8日目の現在の状況】
- 日付けのことはちょっと難しい
- 複雑な事柄を理解することは難しい
- 注意力が落ちている
- 記名を覚えるのが苦手
- 活動性の低下
- コミュニケーションのとりづらさ(なかなか言葉が出てこない
しかし
介護者側がこれらのことを細かく誘導してあげればしっかり理解できる、という状況です。
例えば留守番で自宅に1人でいるという状況が全くダメな訳ではないけれど、
- お金の管理
- 電話の応対
- 薬の管理
- 1人で買い物
などは難しいという印象です。
84歳脳梗塞で軽度の高次脳機能障害の父 | 入院8日目の理学療法
〜入院8日目の理学療法の内容〜
歩く、階段の昇降運動
時間 20分
父の場合もともと今回の脳梗塞を発症する前から「肺気腫」を患っており、介護認定でも「要支援1」の状態でした。
ですから運動機能の向上アップを目指す理学療法においても、体内の酸素濃度を見ることが欠かせません。
体内の酸素濃度
一般的な標準値 96%~99%
父の場合
理学療法開始時の酸素濃度は94%
健康人であればちょっと苦しい?という状態からのスタートです。
まずは療法室を出て病院内を歩きます。100m、3分。
40代の私がついていくのも大変な早歩き!
理学療法士さんも早いけど、父も早い!
療法室に戻ってきて椅子に座り、すぐに酸素濃度を測定。86。
94→86
ここで母からの素朴な疑問。
しかし、酸素をつけるのってけっこうややこしいんですよ。特別な呼吸法なども覚えなくてはならなくて。
今、呼吸が苦しくなった時の呼吸法も覚え始めてもらっているところです。口をストローを加えたようにすぼめてフーっと息を吐くやり方です。息をそのように吐けばそのあと空気を自然と吸うことにもなります。
酸素をつけた時にもこの呼吸法が大切になってきます。
最後にやった階段昇降は問題なくできて、
84歳脳梗塞で軽度の高次脳機能障害の父 | 入院8日目の作業療法
作業療法では記憶や物事を理解する力を見ていきます。
かわいい癒し系の作業療法士さんと穏やかな父。
ほんわかな雰囲気でリハビリが始まります。
〜入院8日目の作業療法の内容〜
しりとり
計算問題
数字を追う作業
時間は合計で20分
入院8日目の作業療法 | 爆笑のしりとり
作業療法士さんが言うには、父の場合、入院の翌日はしりとりの言葉は2つくらいしか出なかったそうです。
今日はだいぶ出てきて・・・
チャット画像 作業療法士さん
では始めますよ〜
しりとり
チャット画像 父
り・・
り・・・
りえき!
(利益)
チャット画像 作業療法士さん
すごいところ来ましたね〜
では、
きつね
ねこ
こま
まくら
らっきょう
うさぎ
ぎ・・
ぎ・・・
ぎんざ!!
(銀座)
これには母も爆笑。
父は日本の高度成長期に世界を股にかけて活躍した元・商社マン。
会社の利益を常に考えて、夜は銀座で鳴らす・・・
そんな元気な父の様子が伝わってくるしりとりでした。
ちなみに、ぎんざのあとは・・・
チャット画像 作業療法士さん
ざ・・
ざいす!
(座椅子)
こちらもやはりご職業がですのですね。
最後は
チャット画像 すいか
で終了。父からは合計6つの言葉が出てきました。
入院8日目の作業療法 | 計算問題は30問中23問正解
今日は計算問題もありました。
小学校1、2年生の子がやる計算ドリルのようなものです。
- 足し算+
- 引き算−
- 掛け算×
が30問です。
今日の父は30問中23問正解。
足し算+はOK。掛け算×と引き算−は△という感じです。
それでも入院当初に比べるとだいぶできるようになったそうです。
掛け算も間違えたりはするけれど「九九(くく)」は言えるという感じです。
入院8日目の作業療法 | 数字を追ってみる
現在の父には数字を並べるといった複雑なものはまだできません。
1-40まで順番に書いてあればそれは分かるけれど、バラバラになっている数字を自分で順番に並べかえるとなると、まだ難しい、という感じです。
チャット画像 作業療法士さん
病室でも寝てないで計算問題やりましょうね。
家に帰ってからもご家族の方は積極的にしりとりなどをして下さいね。
チャット画像 ありがとうございました。
〜脳梗塞で軽度の高次脳機能障害を負った場合に家族ができること〜
計算ドリルやしりとりなど脳トレ的なことを本人にやらせる。
【84歳・要支援1の父、脳梗塞で軽度の高次脳機能障害 | 入院8日目の様子】
- リハビリが終わって病室に戻ると疲れて眠る。
要支援の1 介護認定の「区分変更申請」の手続き | 頼れるケアマネさんは遠距離介護の強い味方
父が入院してから本当に助かっているのがケアマネさんの存在です。
父は約3年前から介護認定を受けて「要支援1」の状態です。
現在のケアマネージャーさん(ケアマネさん)は2人目の方。
退院に向けての準備に速やかに動いてくれます。
今日は早速、介護認定の「区分変更申請」の手続きについて電話で20分ほど話します。
脳梗塞により高次脳機能障害を負ったので、介護度を上げる申請をします。
これにより受ける介護サービスが広がり、自宅でも生活のサポートを受けることができます。
手続きはケアマネさんが行ってくれます。
何もない時には穏やかに見守り、このような緊急時には速やかに適切に動きつつ、プロの目線でアドバイス、家族に対しての心優しい声かけ。
ケアマネさんには感謝しかありません。
- 今後の生活が心配な高次脳機能障害。どんな事ができてどんな事が出来ないのか、しっかり観察して把握しよう。
- リハビリは確実に脳を刺激して本人ができる事を少しずつ増やしてくれる。
- 親がちょっとでも弱ったらすぐに介護申請をする!制度を知らない人は親の家の地域を管轄する「地域包括支援センター」にまず相談。頼れるケアマネさんと出会おう。