こんにちは、親を見守る.com 運営事務局 の およ@介護 です。
老老で暮らしていた84歳の父(要支援1)が脳梗塞になってから40日目、入院30日目となりました。
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→手足のしびれや麻痺、運動機能がまったく損なわれない脳梗塞に見舞われた父
いわゆる「高次脳機能障害」となって軽い認知症状がでていま下が、入院中のリハビリや家族との会話で理解力が語彙力が格段にアップしてきました。
この記事は老老介護で暮らしてきた老親の片方が脳梗塞で入院した時の様子をお伝えする体験談です。
▼この記事はこんな方のお役にたてます。
- 老老介護で暮らしている親をサポートされている方
- 老老介護で暮らしていた親の一方が入院することになった方
- ご家族が脳梗塞で高次脳機能障害を負った方
家族との穏やかな会話によって向上していく理解力と語彙力
最近定番となりつつあるのが、
陽当たりの良いラウンジで父と会話をすることです。
*ラウンジ:病棟にある患者と面会者の談話スペース。飲み物や軽い食事も持ち込みできる。
初めてラウンジに行った日のことを思い出します。
おっかなビックリで連れて行きました。
今では自分からスッスッと歩いてラウンジの場所も分かっています。
そこでの何よりの楽しみがおやつを食べること。
ただし・・・
なので、楽しみにしていたアイスクリームはやめて、軽めのさっぱり杏仁豆腐とお茶に。
現在父は、理学療法、作業療法、言語療法の3種類のリハビリを受けています。
療法士の先生方に特に言われるのが、「会話の理解力」と「語彙」。
病院のラウンジは見晴らしが良く、歩いている人や走っている人、自転車や車、建物や公園も見えます。
外を眺めながら会話をしていると、少しずつ会話の理解力や語彙力も向上していきます。
例えば・・・
というように。
入院中にゆっくり会話できるのも家族だからこそだと思います。
退院後にもこうしたゆっくりした時間を取ることが本当に大事だと考えています。
介護の仕方はいろいろあると思いますが、
炊事・洗濯など人に任せられるものはお任せして、家族にしかできないことをじっくりやっていくのも大事なのではないかとと思っています。
自分の病状が良く分からないことにイラ立ちを覚える父
さて穏やかなラウンジでの会話でしたが、1点だけ父をものすごくイライラさせることがあります。
それは昨日受けたMRIの結果が良く分からないこと。
結果はきちんと担当医の先生が説明してくれたのですが、父にはまだ会話の理解力が戻っていないため、説明による現在の病状を正確に把握することはとても難しくなっています。
まじめで几帳面。
何事も、特に自分の事については正確に理解しておきたい父。
退院日も分からない状況の中で少しイライラもしています。
このイライラにはまず共感してあげることです。
頭ごなしに「だってしょうがないじゃないの!」ではいけません。
高次脳機能障害になって以前より感情表現が鈍くても、会話の理解力が減っても、感情はそのまま、むしろ純粋です。
- 悲しい事には、悲しいね。
- イライラな事には、ほんとうだね!
と寄り添って共感していった方がお互いにストレスがなく穏やかに暮らせるはずです。
【84歳・要支援1の父、脳梗塞で軽度の高次脳機能障害 | 入院30日目の様子】
- ラウンジでの会話で理解力・語彙力が向上している。
- 医師の病状に関する説明を聞いても良く分からずイライラしている。
- 退院を今か今かと待っている。
老親の入院はちょこちょことお金がかかる事を覚悟しましょう
ここ最近は、2~3日に1回の割合で病院に来ているおよ@介護ですが、当然ながら、ちょこちょことお金がかかります。
- 交通費(遠距離であればあるほど!)
- 父に購入する新聞
- 父に購入するお茶や水
- 父に購入するおやつ
- 小腹が減った時の自分のお昼代やお茶代
「親の介護が始まりそうで不安」という人はきちんと「介護費用」として貯めておくことをオススメします。
過去の帰省時に親から渡されたものがあれば、それは使わずに「介護費用」としてとっておきましょう。
きっと役に立つ時が来ると思いますよ。
- 高次脳機能障害。外の景色を見ながらゆったりと会話を続けるのは理解力と語彙力の向上につながる。
- 悲しいこと、イライラな事にはまず共感。その方が穏やかに介護を続けられる。
- 老親の入院時にはちょこちょことお金が流れていく。今のうちに「介護費用」として貯めておきましょう。